子育てにお悩みのお母さん、 お父さんに
Q&A形式で掲載します。
A 乳幼児の頃から、遊んだあとは片付けるものだと習慣にすることが大切です。躾は赤ちゃんの時からはじめれば良い習慣が養われ、うるさく言わなくてすみます。幼児の頃はお片付けしましょうと、うながし、積木など箱に並べてしまう楽しさを味わせ、きれいに片付いたときは「気持ちがいいね。上手に片づけられてすばらしい」と褒めてあげると。うれしくなり自然と片付けの習慣が付きます。


小2になるとちょと工夫が要りますね。まず、「部屋の模様替えをするので、知恵を貸してちょうだい」と言って、部屋の中の設計を一諸に考えます。子供の意見を取り入れて家具の位置など考えます。本や玩具、ゲーム等入れる場所を考えさせます。一緒に入れる箱など買いに行ったり、作ったりします。
きれいに片付いたら、部屋が広くなり、気持ちが良いことをおオーバーに表現し、大喜びしましょう。
「片付けなさい」と命令口調で言うのはやめましょう。心の中でこの子は良い子だ、片付け上手な良い子だ、さっさと片付ける良い子だ、と念じながら「お部屋がきれいに片付くとうれしいな」と促しましょう。率先して片付けた折には「すごい、きちんと片づけられて素晴らしいね、良い子ね」と褒めましょう。
お母さんもいつも整理整頓をきちんとしてお手本を示すことが大切です。台所や押し入れなど、お母さんの分野が片付いていないと子供は素直に片づけようとしません。
習慣になるまで、うるさく言わないで、優しく気長に片付けが大好きになるように仕向けましょう。

A 子どもはお母さんが大好きで、お母さんに誰よりも一番愛されていることを確認したいのです。子どもの心を満足させることが大切です。家事の手をやすめて、子供の要求を聞くことです。子どもは要求を聞いてもらえただけで、80パーセント満足するものです。要求が受け入れてあげられない時は、叱るのではなく、理路整然と、なぜだめかを言い聞かせることです。
そして、日頃から「あなたは良い子、お父さんとお母さんの宝もの」と言って抱きしめることです。「生まれてきてくれてありがとう。あなたがいて幸せ」などと言葉をかけましょう。親に愛されていると信じられれば、安心して、まつわりつかなくなりましょう。

A 何でも食べれるようにしないと健康に良くないという親の思いが強いとそれが子どもに伝わり、余計に食べ物が嫌いになってしまいます。こだわりすぎないことが大切です。食卓は子どもが好きなものも、嫌いなものも家族全員に同じ物を盛りつけ、特別扱いはしないことです
嫌いなものは、ほんのわずかな量を与えて、食べられたらしっかり褒めます。「食べたくない」と拒絶したら「○○が食べて頂戴と言っていますよ。食べてごらんなさい。おいしいわよ。頭がよく成りますよ。足が強くなりますよ」などと食するように促します。決して強制はしないことです。又食べないからと言って代わりの好きなものを与えないことです。昔の人は子どもが嫌いと言ったら、毎食食べるまで同じものを出したそうです。でも今は虐待と言われそうです。料理の工夫をしましょう。ピーマンが嫌いであれば、細かく切って大好きなハンバーグの中に入れるとか・・・・・お母さんの工夫次第できっと嫌いなものも大好きになりますよ。
食べ物は命を養う物です。その命の尊さを自覚することが大切です。
親の姿勢が子供に影響を与えます。食物は肉はもちろんのこと魚も野菜も、全ての命を頂いて私達は生かされているのです。敬虔な気持ちで食事を作りましょう。又食物は作る人、運ぶ人、売る人等多くの人のお蔭で得ることができるのです。このことを子どもに何度も話しましょう。
食卓では合掌して「食物よ、私たちのエネルギーになってくれてありがとう。いただきます」と感謝して食べましょう。
次第に何でも食べる良い子になります。

 

A  気が弱くて成績がよくない子がいじめられるとは限っていません。成績の良い子が いじめの対象になるケースも少なからずあります。ちょっとした事で「あいつ生意気だから懲らしめてやれ」とみんなでいじめるのです。
いじめの対象にならないためには、第一に底抜けに明るいことです。何かいやみを言われても、明るくユーモアで返す根性があれば大丈夫です。そのためには「一休さん」のとんちの話の童話など親子で読んで楽しんだり、偉人物語など読み聞かせて感動を与え、機知にとんだ子にしましょう。
第二はいつも両親が仲良くて家庭がオアシスであることです。学校でどんない辛いこと嫌なことがあっても家に帰って両親の愛情を感じれば、元気が出て頑張ろうと言う気になります。心配するよりもお父さんお母さんに愛されている幸せを感じさせましょう。
第三に得意な学科を見つけて伸ばすことです。褒め称えてやる気を起こさせ、集中して取り込むように導きましょう。さすれば大丈夫いじめの対象にはなりません。

A 小さい時からお金の大切さ、ありがたさを身に付けることは良いことです。2年生で  したら1週間に一度曜日を決めて、100円位が妥当かと思います。曜日を決めて渡し  ましょう。お小遣いはお父さんから渡すことです。途中で欲しがっても決して渡さな  いことです。
  「○○曜日まで待ってね。あなたは良い子だから、待てますね」と言って、叱ったり  なじったりしなで、優しく「後二番寝ると ○○曜日です。それまで楽しみに待ちま  しょう。お父さんも褒めてくれますよ」と。その日が来たら、お父さんは「待つこと  が出来て偉かった。約束が守れて偉い」と頭をなでながら与えましょう。お母さんは  側でうれしいそうにして見ている事です。小遣いを請求されて渡さなかったら、万引  きするのではと心配される方がありますが、お父さんお母さんの愛情を一杯受けて満  足している子は決して、親を困らせたり、悲しませたりするようなことはしません。
  お小遣い帳を作らせましょう。日付、もらったお金、使ったお金、残ったお金欄に分  け記入させましょう。時々点検してきちんと記入していたら、うんと褒めてあげまし  ょう。算数の勉強にもなり、計算に興味も持つようになります。
  子供が欲しくて買ってきたものにけちをつけてはなりません。くだらないものと思っ  ても「それが欲しかったの、買えてよかったね」と肯定してやることです。限られた  中で本当に欲しいものを買うにはどうすればよいか、自然と身に付けるようになりま  す。
  3年生になったら、1ヶ月毎に500円程度が目安ではと思います。

A 子供にはそれぞれ個性があります。個性を認め生かすことが大切です。「この子は愚図だのろまだ。」と認めている限り、認めたとおりになるという法則通り、いつまでも状態は変わりません。ちょっと見方を変えるのです。「この子はじっくり物事を考え落ち着いて行動する良い子だ」と思うのです。そして時間に間に合うようにたっぷり時間をとって起こしましょう。決して「あなたは、愚図だから支度に時間がかかるから、早く起きなさい」と言って起こしてはなりません。「何でも落ち着いてきちんとでき良いこの○○さん、朝ですよ。元気で起きて今日も楽しく過ごしましょう。」とやさしくさわやかに起こしましょう。そしてぐずぐずしていても「早くしなさい」と言わないでじっと待ちましょう。着替えが出来たらすかさず、「偉いね。ちゃんと着替えが出来たね」と褒めましょう。幼稚園に行く時間が着たら、朝食の途中でも、「さあ、幼稚園に行く時間ですよ。今日も元気でみなさんと仲良く、楽しく過ごしてね」と明るく送り出しましょう。良いところを見つけては褒めていれば、いつの間にか早くできるようになります。
妹に「お兄ちゃん早く早くと急かされているときには「大丈夫、お兄ちゃんはちゃんと間に合うように出来るから静かに待っててね」となだめましょう。決して妹とにお兄ちゃんをけなさせしてはなりません。お兄ちゃんをいつも立てるように心がけましょう。

A 何でも夢中になれる事があるということは良いことです。しかし、ゲームは脳の発達などいろいろ弊害もあるようです。一日に1時間以上はさせないほうが良いようです。小5にもなると言い聞かせてもなかなか聞き入れないでしょう。脅したり、強制すればかえって、恐怖を感じながら実行することになり悪影響を及ぼします。
ゲームをやめさせようと思わないで、そのうち飽きるでしょうと思い、気楽に「ゲームが好きね。楽しそうね。しっかりやりなさい」と奨励するのです。ちょうど第2反抗期の時期です。止められれば意地になっても止めません。じゃんじゃんやりなさいと奨められればやる気をなくします。
お休みの日には家族で山登りをするとか、野球、サッカー、相撲など観戦に連れて行くなどしてスポーツに興味を持たせ、スポーツをさせましょう。小学校のうちにしっかりと体力つくりをすることが大切です。たまには絵の展示会、音楽会などににも参加し感性を養うように努めましょう。小学生時代に、親が子供と真剣に付き合うことが人生形成を育むことになります。勉強はその気になればいつからでも取り戻せます。